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「まあまあ、いいだろ。向こうだってまずは近づきたいって言ってんだから誠実じゃねえか。ようはお友達からってことだ」
「ふざけんな。ゲイとお付き合いを見据えてお友達なんて冗談じゃないよ」
両手を腰に当てて、とても笑えない話を可笑しそうに話す佑さんを見下ろした。
彼は手を横に振る。
『違う』と言う意味だろう。
僕は、眉を顰めて首を傾げた。
「違う違う。あれはゲイとかじゃねーだろ。嗅覚だ。嗅覚で嗅ぎ分けたんだよ」
まさに犬並だな、と腹を抱えて笑う。
冗談じゃない、と僕は血の気が引いた。
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