きみは番犬

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頭一つ以上回りから飛び出しているこの男はただでさえ目立つ。 そこへどう考えても男同士ではありえない、まるでカップルのような立ち位置の僕らにちらちらと視線が飛んでくるのがわかる。 「ついて来るなら来るでいいから、ほんと、ちょっと離れて」 居心地が、悪い。 陽介さんの胸を少し強めに押すと、半歩程は下がってくれて空間に余裕が出来る。 だけど嫌に静かな反応に訝しく思い顔を上げると、何かもの言いたげな複雑な表情で見下ろされていて、意味がわからず眉を顰めた。 「……何」 「いや、ちょっと……気になって」 「何が」 周囲の目なら僕はさっきからずうぅっと気になって仕方ないが。 寧ろ貴方はもう少し気にした方がいいと思うくらいだ。
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