番犬の役目

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「なんで浩平?!」 当然心の声はストレートに口から飛び出す。 「あ、でも人伝に聞き出すわけにもいかないですし僕の携帯を」 ショックのあまり前のめりに身体を乗り出す俺には素知らぬ顔で、不意に店内を見渡すと通りがかったウェイトレスを呼び止めた。 「申し訳ありません、ペンを貸していただけますか」 なんつって、王子さまスマイルをキラッキラ振り撒いているが、その美貌の犠牲者を増やすのはやめてくれ!と叫びたい。
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