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「よく見るんだよ、営業時間以外にも店の周りうろついててさ」
「は? それってストーカー行為なんじゃ」
「わからん。家が近いから前の道はよく通るんだと本人は言ってる。その時も話しかけたら普通に会話に応じるから、ただの思い過ごしだといいんだけどな」
その時の佑さんの表情は、真剣だった。
この店の周辺でその男を見かける頻度がかなり高くなっている、そのことを慎さんは知らないらしい。
俺はそれなら身を守るためにも知らせるべきなんじゃないかと思うのだが、そこで出てくるのが、3と4の項目だ。
怖がらせない。
傷つけない。
「あいつ。ああ見えて蚤の心臓なんだよ。そんなこと知ったら店に閉じ籠っちまう、今だって精々週に一度出かけるだけなのに」
その時は『そういうもんか』となんとなく聞き流していたが、よくよく考えれば違和感が拭えない。
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