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紛らわしいんだよ!
と悪態を吐きたくなるが、残念ながらそう言うわけにもいかない。
代わりにと言っていいものか、陽介さんが未だに牙を剥いていた。
「だからって強引に迫っていいわけないだろ」
「だから悪かったと言ってるだろう、しつこいね」
勘弁してくれよ、とでも言いたげに眉尻を下げる彼に、漸く少し、笑みを浮かべる余裕ができた。
「こちらこそ、過剰に反応してしまったかもしれません。ご心配をおかけしました。……ですが、こんな風に開店時間外に店に来られるのは困ります」
「ああ、申し訳なかった。もうしないよ。……どうやら君は恋愛対象ではなかったようだし」
だから僕はゲイではないと、あんたにも何度も言ったはずだけど。
いらっとしたが、それでも漸く納得してくれたらしいことに安堵した。
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