あなたに、触れたい

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「……そう言えば、今日、なんでこんな朝早く?」 「ああ、だって昨日定休日だったから。休日前は此処に来るのが習慣になりつつあったのに、逆に来られないっていうのがなんか気持ち悪くて」 「なんですかそれ。中毒みたいで危ないですよ」 ぼそぼそと、小さな声だがテンポ良く返ってくる辛口対応が今は嬉しい。 「いいじゃないすか、アル中てわけじゃないし」 そういや、実際そうだ。 昨日も本当は、会いたくて会いたくて、仕方なかった。 いつのまにかすっかり、慎さん中毒になってしまったのかもしれない。
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