月と太陽-2

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突如始まった公開告白に、外野を決め込む約二名の視線が気になって仕方ない。 「確かに女の子送ったけど、それだけでなんもしてないし当然家にも上がってませんし、なんならお月様見て慎さんのことで頭がいっぱいでしたよ!」 「は? え、月? なんで」 「仕方ないじゃないですか、綺麗な月だったんです!」 なんで月見て僕で頭がいっぱいになるんだ。 わけがわからないが、思いっきり恥ずかしい事を言われてるのはわかって、まともになんて聞けやしない。 「わかった……わかったからちょっと……」 「全然わかってません。慎さんが好きなのに……他の女の子に流されたりしません」 張り上げるばかりだった声のトーンが、少し落ち着いてくる。 寧ろ少し、弱々しいくらいに。 「だから、無視しないでください」
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