月と太陽-2

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「……やきもち」 ぱあぁ、と光が射したみたいに陽介さんの顔が華やぐ。 同時に僕の方は顔どころか耳まで熱くなって、ぱくぱくと唇が空振りし上手く言葉が出てこない。 「ちっ……ちがっ!そっ……」 「陽介が合コン行ったことが面白くなかったんだろ?立派なヤキモチじゃねえか案外お前も可愛いとこあるよな」 「違う!そうじゃなくて散々僕に付きまとっておいて……」 「それがヤキモチって言うんだよ」 「呆れただけだ!」 ぜえ、はあ、と肩で息をしながら佑さんと言い合いをしていたが、キラキラとした視線を向けられていることに気がついた。 「例えちょっとでも、嫉妬してくれたんなら嬉しいっす」 「ぐっ……」 視線の主は、やはりストレートな言葉で僕の取り繕う気力を削いでしまう。 この、まっすぐ過ぎる男のことを、僕は少し見倣った方がいいのかもしれない。 いつだって真正面から気持ちをぶつけてくるこの人の前で、嘘や誤魔化しで自分の感情を隠すのは気が引けて。 何より、さっきから彼の告白がひどく耳に残って離れない。
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