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年季が入ってるからこそ、そう簡単にはぶち壊せない。
それに、だ。
彼が好きになったのは、男の僕であって。
元々の恋愛対象は女なのだから問題ない、というそんな単純なものでもないだろう、と思う。
男も女も関係なく。
それは、本当に?
男の僕に惹かれたからこそ、出た言葉じゃないのだろうか?
踏み出すには勇気がいる。
色々と。
ここまでこじらせて来たのだ、今更簡単にいくわけないだろう。
陽介さんが絡むと何かと煽る一方の佑さんに、ウンザリと溜め息がでた。
ほんとに空気の読めないオヤジめ。
だから姉さんに振られたに違いない。
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