月と太陽-2

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年季が入ってるからこそ、そう簡単にはぶち壊せない。 それに、だ。 彼が好きになったのは、男の僕であって。 元々の恋愛対象は女なのだから問題ない、というそんな単純なものでもないだろう、と思う。 男も女も関係なく。 それは、本当に? 男の僕に惹かれたからこそ、出た言葉じゃないのだろうか? 踏み出すには勇気がいる。 色々と。 ここまでこじらせて来たのだ、今更簡単にいくわけないだろう。 陽介さんが絡むと何かと煽る一方の佑さんに、ウンザリと溜め息がでた。 ほんとに空気の読めないオヤジめ。 だから姉さんに振られたに違いない。
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