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大体いつも佑さんは、人を茶化してみたり放置してみたりして眺めては楽しそうで……あの性格はなんとかならないものか。
ぶちぶちと佑さんに愚痴を溢したその時、はた、とあることに気が付いた。
……いやいや。ちょっと待て。
いつのまにか、流されてないか。
カウンターテーブルに両肘をついて、上半身を預けながら頭を抱える。
秘密を打ち明ければ、僕と陽介さんがどうにかなるという前提の話になってないか。
いつの間にそんな、『前向きに検討します』みたいな思考回路になってんだ!
愕然としていると、ゴミ袋をまとめていた佑さんに顔を覗き込まれ。
にやっと笑われて苛っとした。
「いいか、迷うって時点ですでにアレなんだよ」
「アレってなんだよ」
「アレって言ったらアレだよ」
「……鬱陶しいよ! ニヤニヤ笑うな!」
声を荒げた僕に、佑さんが肩を竦めて逃げていく。
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