月と太陽-2

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「ちょっと一緒に食事に出ただけです」 と慌てて言い繕って浩平さんに目を向ける。 やはり、返ってくる目はどこか冷やかだった。 「わかってますよ、当たり前でしょう。ノリの軽い男ですみません」 「……いえ」 口元は笑っている。 だから、陽介さんは気付かないだろう。 だが、明らかに僕に対する悪意か嫌悪か侮蔑……どれかわからないがマイナスの感情がダダ漏れだった。 「それより、陽介。昨日の晩、お前どうだったんだよ」 そして僕からまた視線を外し、陽介さんに話しかける。 その瞬間、なぜだかその空間から僕がはじき出されたような感覚を覚えた。 気のせいじゃない。
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