触れてはならない、禁断の果実

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「上手くいくといいですね、その彼女と」 浩平が、何やら誤解を招きそうな言い回しをしやがると思っていたら、案の定。 しっかり誤解はされたけれど、慎さんは怒っている風でもなく、俺一人が必死になって言い訳して。 挙げ句、笑顔で言われたその台詞は結構な打撃だった。 咄嗟に、言葉が続かないくらい。 店があるから、と身を翻したその時も彼女はいつものごとくそれはそれは綺麗な笑顔で、俺の静止にも止まってくれなかった。 「浩平、お前ぇぇ!!」 誤解された。 それよりも、全く平気な顔をされたことのがショックなんだから、浩平に当たるのは筋違いなのかもしれないが。 「お前、なんで余計なことばっか言うんだよ!」 「なんだよ、昨日アカリちゃんとどうなったか聞きたかっただけだろ」 「なんともなるわけねぇだろ、くそ!」
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