触れてはならない、禁断の果実

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三人の元に戻れば、まだ二回目だというのにまるで決まり事の如く俺がアカリちゃんを送る形で解散した。 そこからの俺は気もそぞろで、電車の中でアカリちゃんと話はしたものの内容はさっぱり覚えていない。 彼女の家の最寄り駅で降りてからも、つい早足になる歩調に気付いては、後ろを振り向いて慌てて緩める、の繰り返し。 しまった。 大した距離じゃないんだし、電車を降りたらすぐにタクシーに乗れば良かったのだ。 一生懸命俺の後ろを着いてくる彼女に、罪悪感が沸いて少し気を落ち着かせようと深呼吸をする。 「なんか、ごめんな」 「ううん、こっちこそごめんね。またこんなとこまで送らせちゃって……」 「いや、そんなんはいいんだけど。浩平が変な気ばっか回してるけど、気にしなくていいからな。俺、好きな人いるし」
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