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「す、すんませ……気持ちよくてつい」
「き、きもちよいって……」
かああ、と一層赤く染めながら、慎さんが一度言葉に詰まる。
照れてるのか恥ずかしがってるのか、でも間違いなく怒ってもいる。
やばい、嫌われてたらどうしよう、と、散々貪っておきながら今更不安になってきた。
「いくらなんでも、苦しい! 息継ぎくらいさせろ!」
「い、息継ぎ?」
そんなん……どうやったっけ?
無意識にやってるから、あんまり考えたことがない。
キスの最中のことを思い出しながら、ふと、気が付いたことを言ってみた。
「……鼻、息止めてました? 合間に口でするのもありますけど……苦しかったら多分、鼻?」
「鼻……」
恐らく今、慎さんの中でもキスの最中のことを思い出し、尚且つ鼻で呼吸することを想像しているんだろう。
ちょ、それ考えただけでまたムラムラムズムズしてくんですけど。
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