452人が本棚に入れています
本棚に追加
息が苦しい。
熱い。
”相手が陽介なら?”
蕩けた頭の中で、佑さんの声がした。
盛って何をされるかわからない。
確かにその通りだし、今まさに盛られてるし
「……くるしっ……」
「もう、ちょい」
怖くないと言えば嘘になる。
首を掴む手の大きさを、肌で実感する。
強くはなく優しく支えられてるのに、逃げる隙はなくて怖い。
宥める様に僕の首筋を撫でる指の感覚にもぞくぞくさせられて、怖い。
だけど嫌じゃなかった。
「怖い」と「嫌」は別物の感情らしいと知った。
最初のコメントを投稿しよう!