溢れる気持ちの受け止め方が、僕にはわからない

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優しくて気のいい奴だった幼馴染が変貌したのは 女の格好をした、私が悪い。 反撃することもできない弱い私が悪い。 対等だったのは、手加減されていたのだ、ずっと。 そんなことにも気付かずに、何の警戒もしてなかった。 だから、私が悪い。 いつもみたいに男っぽくしてなかった、私が悪かったのだ。 私が悪い。 ギリギリだった。 本当は小心な幼馴染が、小さな物音にビビった隙に大声を上げて逃げ出した。
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