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つまり、ちょっとずつ、怖くないってことを覚えてもらえれば良いのじゃないだろうか。
そう考えて、ただいま『陽介さんは怖くない』アピール期間実施中だ。
変に意識されたら無意味になるかもしれないので、俺が勝手にやってるだけだけど。(それにふざけた名前を付けるなと怒られそうだし)
毎日ちょっとずつ、顔を見て手だけでもいいから触れ合って、慎さんが怖がることは絶対しない。
正直、他の男が慎さんにどう思われようと構わないが、とにかく『陽介さん』は絶対怖いことも酷いこともしないと、頭と身体でわかってほしい。
そんなわけで、今夜も簡単に飯だけ食って、barプレジスを訪れた。
「こんばんは、慎さん!」
「また来たんですか貴方は!」
「えっ」
今夜の慎さんは、仏頂面どころか本気でお怒りだった。
額に青筋が浮いて見えるのは、気のせいだと思いたい。
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