「陽介さんは怖くない」絶賛アピール実施中

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「うっさいな、可能性を考えただけだろ」 「高校の時、バレンタインチョコあげたことあるんだよね、神崎さんに。周りの友達のノリに合わせただけだったんだけど、こないだその話したらなんか懐かしくって」 ああ、さっきの妙に打ち解けていた雰囲気はだからか、と合点がいってほんの少し安心しかけたのだが。 「んで、後はお互いに恋愛の打ち明け話しただけ」 続いた言葉に、飲みしくじった酒が気管に入って思わず咳き込んだ。 「ちょっとぉ、大丈夫?」 「な……何話した? 慎さん何か言った?」 「私は今の真田さんとのこと話してただけよ、神崎さんは基本聞き役だったし。あ、でも」 「でもなに」 「陽ちゃんが毎日毎日会いに来て困るって」 「ああそう……」 「私てっきり、『夜』の話かと思ってさあ。陽ちゃんねちっこいから疲れるよねーって言っちゃった」 ごん、とカウンターに頭を打ち付けて、上げられなくなった。
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