478人が本棚に入れています
本棚に追加
どうしたんだろう。
毎日顔を見るのにすっかり慣らされていたらしい僕は、「毎日来られては困る」と言っておきながらいざ会えないとなると妙にそわそわした。
忘年会でもあるんだろうか、いや、課の忘年会は確か二十日以前に終わってその後店に寄ってくれたのを覚えている。
仕事納めの日だから、仲間内で飲みに行ったんだろうか。
だったら帰りに寄ったりしないだろうか。
それを聞いてもいいのだろうか。
夕方起きてメッセージを受信してから、日頃こういうやり取りには余り慣れない僕は、返事を書いては消し書いては消しを繰り返し。
結局今日のことには触れないまま
「何時ごろにしますか」という、なんとも味も素っ気も可愛げもない返信をした。
だけど既読がつく気配もなく、昼間寝てしまった僕は夜全く眠れないままただそわそわし、約束の朝を迎えてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!