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全部片付けてから、そーっと部屋に様子を見に行くと。
「ベッドを使ってくださいと、言ったのに」
気が引けたのだろうか、それとも僕が終わるのを待っているつもりだったのだろうか。
出しておいたスエットには着替えているけれど、ソファの足元に座って大きな身体を凭せ掛けて眠っていた。
近くでしゃがんで顔を覗き込むと、すー、と静かな寝息が聞こえる。
起こすのは可哀想になるくらい、気持ちよさそうに熟睡して見えた。
かといってベッドに運ぶなんて芸当ができるわけもない。
仕方なく毛布を引っ張ってきて足元から肩まで、かけようとしたのに足りなかった。
ついでに言うなら、佑さんのお古のスエットもつんつるてんだ。
全く丈が足りてない。
……サイズ、幾つくらいなんだろう。
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