505人が本棚に入れています
本棚に追加
一旦寝室に戻ってベッドの中を確かめて、何もしないよりはマシだろうと、バスタオルを敷いてからいそいそとリビングに戻る。
ソファを見下ろすと、さっきと全く変わらない状態で気持ちよさそうに眠っていた。
……熟睡、してくれてるかな?
こういう時、ちょっとした罪悪感もあるのは、多分。
彼女をベッドに運ぶ行為って、結構、男の自己満足みたいなものがあったりするからだと思う。
なんか、こう。
自分に全力で委ねられてるって感じが、庇護欲を掻き立てて、更には、彼女を守ってるのは俺っていう、充足感を得られる、というのか。
そんな下心があることを、頭でわかっているからだ。
所詮、自己満足。
なんだけどさ。
最初のコメントを投稿しよう!