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「あの、慎さ……」
「貴方は別に、悪いことは何もしてないじゃないですか」
「え……」
「ただ普通に、恋人同士ならすることをしただけで。謝ることなんか何もない」
そう言って、ふいっと顔を背けてカウンターの中に入ってしまう。
どうしよう。
俺は何か、間違ったんだろうか。
いや、さっき襲い掛かってしまったことは後悔してもしきれない。
理性が完全にぶっ飛んでて、そんな状況で手を出したくなんかなかったし。
だけど今、慎さんの様子がおかしいのはそれが理由ではないような気がした。
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