優しさを君の、傍に置く

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「俺がぐずぐずしてたせい、すね。かっこよくて色っぽくて、可愛いかった」 「もういい、何も言うな」 「強がりで泣き虫で、実はちょっと癇癪持ちで可愛い」 「言うなってば!! って癇癪持ちってなんだよ!!」 「可愛い」 「意味がわからん!」 「好きです」 きゅううっと頭を抱き締めたら、熱かった。 するする首の後ろや耳の近くを撫でて宥めていると、気が抜けたのか諦めたのか胸にすり寄るような仕草を見せる。 ほんとはすごく、甘えたなところも。 すごく、可愛い。 そう耳元で囁くと、もう何も言わなかったけど、顔を埋めたまま背中に手を回して大人しく、抱きしめられてくれた。
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