優しさを君の、傍に置く

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「それとも、こんな僕では、押し倒す気にもならないですか」 「やっぱりだめ? 男っぽい? 背が高すぎる? やっぱり抱くなら小さくて可愛い……」 なんで、そんなことを言うのかわからなかった。 本気で俺が、そんなこと思ってると思うのか。 「この先ずっと、絶対よそ見しないで、僕だけ見て、僕だけに欲情しろよ。それを信じさせて、僕に自信をくれ。  僕の全部を、貴方にあげるから」 真琴さんしか見えてねーよ、どんだけ俺が欲情しまくってると思うんだ。 なんで、そんなに急ぐんだ。 ちょっとキスして抱きしめて、脱がせただけで、もう震えてるくせに。 なんで、そんな挑発すんだよ。 「だって、貴方は優しすぎるから」 それの何がダメなんだ 好きな女に優しくしないで、一体誰に優しくすんだよ。 「いつだって、貴方は僕が最優先で、全部僕の為で、あんなに毎日会いに来てくれるのに」 それは、俺が全部やりたくてやってるだけで 真琴さんが、少しでも俺との関係に不安にならずにすむようにって 「僕は何も返せないままで、この先もずっと? 僕は貴方に申し訳ないと思いながら傍にいるの?」
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