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家に帰るとおじいちゃんがいた。
『おじいちゃんっっ!』
「ゴン!」
僕はおじいちゃんの胸に飛び込んだ。
「どこいっとた?ゴン。あまり心配をかけるな。」
『おじいちゃん。おじいちゃんこそ、どこに行ってたのさー?』
僕はシッポをぶんぶん振っておじいちゃんの顔を舐めた。
「ゴンは、じいさんを迎えに行ってたんだよ。」
ソータの言葉におじいちゃんは、へ?てっ顔になったけど、満面の笑みで僕の顔をもみくちゃになで回した。
「そーか、そーか、ゴンは俺が好きか。ごめんな。ゴン。これからはまた、側にいるから」
『うんっ』
「ごめんな。ゴン。もうお前と散歩に行けないんだ。」
僕はおじいちゃんの傍らにある杖を見つめて、僕はおじいちゃんの手を舐めた。
『大丈夫』
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