僕とおじいちゃん

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ごはんを全て平らげて、お腹いっぱいになってぽかぽか暖かい陽気で僕はいつのまにか寝てしまったんだ。 真っ黒いものに追いかけられる怖い夢を見て僕は目が覚めた。 起きても、黒いもやもやがあるようで僕は落ち着かなかった。 家もなんだか慌ただしい。 僕の家の隣のお縁の窓ガラスに張りついて様子を伺ってみるもよく分からない。 ママさんが慌てながら家を出た。 『ママさん、何があったの?』 ママが僕の顔を見て、一瞬だけ顔を歪ませた。 泣きそうな顔だった。 だけど、唇を引き結んで僕に言ったんだ。 「お留守番お願いね。ゴン。」 『うん!』 僕はピシリとお座りをしてママを見送った。 ママの車が角を曲がって。見えなくなるまで僕は見送った。 『何があったんだろう?』 僕は不安げに家を見た。 ミーコに聞こうと思って塀の上を見上げた。 ミーコはいなかった。
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