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『は?!……昨日から?! なんで言わないんですか!』
「すんません……だって、どうしても、遊園地が……熱さえ下がったら行けるかもって」
『そんなことはどうでもいいんです馬鹿!』
『寝てなさい!』
電話越しの声は明らかに怒っていて、最後はブチッと通話は切られてしまった。
ううう。
わかってます。
昨日から熱出てんのに、なんで当日のドタキャンなのかというと、なんとしても下げて遊園地に行きたかったんです。
携帯を未練がましく手に握りながら、ちょっぴり泣きたくなった。
本当なら今頃は、二人で遊園地に向かっているはずだったのに。
ジェットコースターとかアトラクションもいいけど、ただ歩いているだけでも楽しいし、遊園地特有のあの可愛いアイテムとか。
ネコミミのやつ、慎さんにつけて欲しいなー……とか。
色々考えて子供ん時の遠足みたいに楽しみにしてたのに。
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