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「やっ、もう、変! 絶対変!」
変?
変になりそうなくらい気持ち良いってことだろうか、と勝手にポジティブに変換した。
くるぶしを舐めて、踵にキスをして、唇で唾液の跡を残しながらふくらはぎを辿る。
高く持ち上げて覗き込むと、膝裏の黒子が二つ見えた。
可愛い。
並べてキスマーク付けたい。
黒子を舐めてキスをして、その少し上の柔らかそうなところに、吸い付いた。
「ぎゃあ! ちょっ、付けるな! またキスマークつけようとしてるだろ!」
「ん、いっこだけ」
ばたばたと足が暴れようとするけど足首を俺が固定してるからそれほどでもない。
よしよしと内腿を撫でて宥めると、シャツの裾はしっかりと握ったまま、身体を捩らせる。
ちゅうっと何度となく吸い付いていると、真琴さんが小さく悲鳴を上げてから、泣きそうな声で訴えてきた。
「絶対変だ! 変だよな?!」
「え?」
「普通しないよな? こんなこと! いくら僕が貴方しか経験なくても、それくらいわかるぞ!」
「んなことないです、大抵します、うん」
「嘘つけぇ! 初めての男が変態とかハードル高すぎんだよばかぁ!」
「あー……歯が痛いけど癒されます」
俺がそう言うと、耳もほっぺも真っ赤にして怒りたいのか泣きたいのか複雑な表情を浮かべて口をぱくぱくさせる。
が、結局その後もぎゃあぎゃあ言いながらキスさせてくれた真琴さんは、本当に優しいと思う。
そんな彼女の太腿の裏を、調子に乗ってキスマークだらけにしてしまったのは、俺だけの秘密だ。
END
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彼シャツ×生足×膝枕
あとがき
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もう、
書いた私もついていけないよ!
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