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結婚を前に、真琴ちゃんはやっぱり、自分の蹴り癖殴り癖をなんとかしたいらしい。
店に顔を出した途端に相談に乗って欲しいと言われ、そのままお泊り女子会となったのだが。
ベッドに寝っ転がりながらの女子トークは当然、ソッチ方面に流れていく。
「……じゃあ。翔子さんは、どうしても触られたくない時はどうしてるんですか」
「ってか、真琴ちゃん、そうなっちゃう時って予感はあるの? 突発的なもんかと思ってた」
「時々、わかる時もあるんです。妙に気落ちするというか、気分が浮上しないなって時に多い気がして。その時に対応できるかどうかはわかんないですけど……もし、聞かせてもらえるなら参考にできるかと思って」
ほんと、真剣に悩んでるとこ見ると、陽ちゃんを好きなんだなあと伝わってくるし、陽ちゃんが彼女を可愛がるのもよくわかる。
ここはひとつ、私も真剣に応えてあげなければと思う。
「私の場合ね。時々、胸とか触られるとイラッてすんの。なんかダメでね。どうしても嫌だったら、今日はヤダってはっきり言う」
「なるほど」
「でも、やっぱ向こうが乗り気で可哀想だなって思ったら、私の方から触ったりするよ」
「…………え?」
「触られるのは嫌だけど、私が触ってあげたりする。そんでイカせてあげたりとか。そしたら、向こうも満足私も安心…………どしたの?」
真琴ちゃんが、固まってしまった。
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