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「退け。無駄な抵抗は止せ。」
「くっ…。うぉあああ!!」
シークに言われ、残りの護衛達は怯みつつも躍り掛かる。
もはや自棄のようなそれらを、シークは酷く冷静に往なし、反撃を見舞う。
そして、すぐに入口の扉を開いて、
「おっと。」
開いた先で待ち伏せていた者の一人を迎撃した。
「無駄だ。お前達では止められん。」
「…だが、責務を投げ出すことは出来ない!」
重ねて言ったシークの言葉に、しかし彼等は耳を貸さない。
だからこそ、出来れば巻き込みたくないのだが。
目の前の男達の見事な姿勢にそう思いつつ、だがシークも諦める訳にはいかない。
ここまで来たのだ、最早戻れん!
心の中で叫び、シークは前へと進んでいく。
護衛達を一人、また一人と倒しながらシークは歩いていく。
扉の先には地下へと続く階段。
避難用の類いの部屋にでも繋がっているのだろう。
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