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どくん…。
不意に、それは聞こえた。
まるで何かが脈打つような音が部屋の中に響く。
何事か、と四人はきょろきょろと見渡す。
しかし、辺りには変わった様子は無い。
だが、それは間もなく起きた。
「うわっ!?」
「シーク…!?」
ヴァイスとセレスとが驚きの声を上げた。
その視線の先にはシークの亡骸が。
但し、その身体は鈍色に光る膜に包まれていた。
その膜は徐々に膨らんでいき、
「なっ!?」
突如、破裂したかと思うと、シークから眩い光が発せられた。
あまりの輝きに、その中心…シークの身体が見えない。
更に、同じくシークを中心にして、地面へと光の円が描かれていった。
その中には様々な模様が浮かび上がり、
「こいつは…まさか、魔法陣か?」
眩しさを手で遮りながら、ライゼが目を細めたまま呟いた。
それを聞いて、三人はそれぞれ違う意味での驚きを露にする。
単純に知らない言葉へと反応したセレス。
理由は解らないが、興味深そうに目の前の光景を見詰めるリオン。
ただ一人、ヴァイスだけは表情を焦りのそれへと変化させていく。
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