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「詠唱した呪文が具体的な効果となって現れるこのゲームの仕様と同じじゃ。確かクリスマスプレゼントではスペルをプレイヤーが作成出来るんよね」
ケモミミのみんとさんがそう言った。
「例えば"わたしは意識を失う"と言う意味のスペルを発言した場合、そうなる可能性は高いと言えますが、プレイヤー個人がそれを依頼するのは無理があります。特定の集団に義務付けられていれば話は別ですけど」
「宗教団体が信者を増やす理由みたいね。信じて祈る者の人数が多ければ、神は力を増す。それで死者の魂を天国に導くのが仏教のお経の発想。ここでは意識を失うと言うより、この世界に転生するということかも」
LOLさんがサラッと凄いこと口にしたけど、ここでそれが出来るとしたら、ギルドしか考えられない。
「フリーメイ村のメンバーさんたちがそうした可能性はどうでしょうか?」
「有り得るな。こうしたゲームにも他のプレイヤーを不快にさせないマナーは必要だが、会社みたいなルールは必要ないと思うが」
「トーサンの言う通りだよ、マナーは守らなきゃね」
丈の短いシャツにミニスカのともちさんは、そう言った。その服装がマナー違反なのかどうなのかは別だけど。
「そう考えると私、ラッキーだったのかも。あのギルドにいたらと思うとゾッとするわ」
バトル中ではストール姿だったトリプルキラーは、ストールを取って長袖のシャツとショートパンツになっている。
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