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「皆さん初めまして、うちはテンプる騎士団から来ました、にゃお姉と申します、みんなよろしくね」
あさむねさんが昨日話していた、テンプる騎士団
のメンバーさんがギルド掲示板にやって来た。
猫ミミの付いたグレーのニット帽に、ダスティパステルの紫のカーディガンからちょこんと指がはみ出した広島弁の女性プレイヤー、にゃお姉と言うひとだ。
「初めまして、ギルドマスターのえくれあです」
「同じく、テンプる騎士団から来ました"にょっき"です。えくれあさん、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します」
続いて、黒のぽんぽんの付いたニット帽に、モコモコした白のセーターを着た女性プレイヤー、にょっきと言う人が挨拶してくれた。ギルドマスターになったばかりだから、ご指導にご鞭撻出来るかどうか判らないんだけど。
「二人とも初めまして、これからバトルの時間まで作戦会議します。スタメンと控えから選出したいんですが」
「あたしは今回はバケネコ作戦を提案するよ」
早速ともちさんが意見する。
「どんな作戦ですか?」
「相手が呪文を使ったら、スタメンと控えをチェンジするのよ。希望の塔で戦う相手はブーイングを使ってくるなら、不必要にパワーダウンさせられることは避けられるし、カウンターも出来るから。吸血紳士タクトさんが教えてくれた」
ともちさんは、昨日の練習から学んだようだ。
確かにトリッキーに立ち回れば、フリーメイ村にペースを握られる心配はなさそう。
「ピザの塔だ。その場合、次に誰とタッチするかが問題になると思う」
トーサンが異を唱えた。
「合体魔法が巧くいくかもかかってるから、その際のメンバー配分も課題ね」
ゆるきゃりさんは珍しく、トーサンと同意見。
「ギルドマスター的にはどう?」
ともちさんが、不意にわたしに判断を訊ねて来た。
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