48人が本棚に入れています
本棚に追加
/167ページ
「やってみる」
「ありがとう、最後に一つだけ皆さんに言います。今回は長期戦が予想されるけれど、リアルを優先して下さい。無理はせずに早めのタッチを頭に入れておいて」
わたしは、どこかで思っていた。
このゲームはユーザーのリアルが直に反映されるんじゃないかと。
体調不良や風邪を引いたりすれば、声が出せなくなり呪文の詠唱にミスが出やすくなる。長時間のプレイが災いして、寝オチやバッテリー切れに直面したなら相手の呪文の格好の的になってしまう。
「いい意見だな」
「賛成っス、新リーダー!」
トーサンとゆるきゃりさんは賛同してくれた。
「わたしはルネンちゃんとの約束がある。それまでに恥ずかしい負け方をするわけにはいかないね、わたしも賛成だよ」
「僕もギルドマスターとして、ともちんとルネンちゃんとのバトルを、あさむねくんと見届けるけんね」
「もうそろそろ時間ね、皆、円陣変わりに声を揃えて行きましょう"新生みんときゃんでぃーず"ファイト......」
「オーっ!」
わたしの号令にメンバーの皆が声を揃えて相の手を打った。
最初のコメントを投稿しよう!