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トーサンを木馬の後ろに乗せた、ゆるきゃりさんは颯爽とひかりんにカウンターを仕掛ける。
テンプる騎士団との練習あがりの効果か、ゆるきゃりさんの対応が何時もより早く感じる。雷神化したあさむねさんの呪文を見せられたから、自然と反応速度が上がったのかも。
ひかりんは、カウンター返しとばかりに、殺人物件をまるでトラップのように塔の外壁に展開させるが、ゆるきゃりさんは木馬をカーブさせて回避しながらひかりんに急接近する。
不意に、ゆるきゃりさんのグラフィックが紫色に点滅を始めた。
「来たか、ブーイング」
ゆるきゃりさんのステータスを低下させてから、一気に仕留める作戦。みんとさんが言ってた通りだ。
「ゆるきゃりさん、ブーイングに屈しちゃ駄目っ!」
ひかりんに距離を縮めたゆるきゃりさんに声をかけて、パラメーターダウンを防ぐ。フリーメイ村もわたしの声援を飲み込むような熱烈批判でゆるきゃりさんのパワーダウンを謀って来る。
みんときゃんでぃーずの陣営も、声援に火が点いたっ!
控えのメンバーさんが、その倍の声援を送り、ゆるきゃりさんのパラメーターを修復させる。
ゆるきゃりさんは殺人物件を木馬でスライドしながら、ひかりんに体当たりを見舞った。ダメージは150......ブーイングに本来の攻撃力を抑えられたのが痛い。
「ギミギミ、ギミギミ......」
トーサンが木馬の後ろにいたのを忘れてはいけない。
トーサンは呪文を詠唱し、レベルアップで射程を伸ばしたランスを呼び出して装備すると、木馬を一回転させての突きをひかりんに放つ。ブーイングを受けてないトーサンが与えたダメージは250っ!
「トーサン、ナイスサポートっ!」
ひかりんの体力を残り500まで削り、このまま押しきれるかと思ったその時、フリーメイ村のもう一人が動き始めた。
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