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白熱する応援合体の中、トーサンはタッチで現れた新たな相手と対峙していた。
片耳に付けたハート型のイヤリングが特徴的な、ミディアムの髪型に、スリットの入ったロングコートと、短めのプリーツスカート姿の"MISA"と言う女性プレイヤーは呪文を詠唱する。
「イノベー、キョー......」
MISAの周辺に集まるピンク色のスペルを、次々とこけしに変化させた。15大福さんやルネンさんと似た複数召喚系の呪文だ。
「ンプニギガ、チョアハ!」
こけし軍団をトーサンに進軍させた。
トーサンは果敢にこけし軍団の中にカウンターを仕掛けていった。それに対してMISAもこけしの噛み付き攻撃でカウンターを仕掛けてくるけど、トーサンも負けじと回避してカウンターを合わせる。
やはり、駆け引きが苦手なトーサンは、こけし軍団の執拗なカウンター攻撃に対処出来ず、足止めを食らってしまう。
他のメンバーにカットさせてあげたいけど、すぐには来れないかも知れない......
「トーサン、一旦引いてっ!」
トーサンに指示を出して、タッチを要求するが、トーサンはタッチする様子がない。
「お願い、トーサンっ!」
再び声をかけるが、まだトーサンはタッチしない。
この状況下でグラフィックが青く点滅したのが"応援"だと思いこんだのか、こけしの噛み付きで10のダメージを食らっては、ブロックとカウンターの回避を繰り返している。
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