ギルドが転生した

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 ダ・ピンチも初めて大ダメージを受けて焦ったみたいだ。 戦績のみが強さの指標とされるこのゲームでは、カウンター的な強さを持った双方の戦いに急展開をもたらした。バトルでは見かけたことのない呪文を詠唱し始める。  「オーノ、ジュシジュシジュシ、シンネ」  ダ・ピンチの足元に紫色の魔方陣が出現するとひかりんと、鳳仙花も続けて詠唱する。  「オモニーニ、チグヌンニ......」  「オーノ、ミヤミヤミヤ、パブンネ」  鳳仙花とひかりんの足元にも魔方陣が出現する。これは合体呪文の一部か何かだろうか、三人の間に結界のような空間が姿を現した。 やがてダ・ピンチと鳳仙花、ひかりんはマップから姿を消して、代わりに巨大な漆黒の城をマップに呼び出した。こんな合体呪文は掲示板でも聞いたことがないよ。体力が一万をきってるし、こんなのどう戦えと言うのよっ!  「ソクサーゴ、ハラタッペゴっ!」  にょっきさんは果敢にも、ヘッドスピンの回転蹴りで巨大な城の怪物に立ち向かうが、与えるダメージはたったの3だ。 異名覚醒した高レベルキャラの攻撃が一桁のダメージしか与えられないって、どうすれば良いのよこのバケモノは。
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