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「やるしかないか......」
恐らくは、タッチした時に異名でわたしの名前を呼んでくれたんだ。
控えのメンバーはこれで強くして、バトルに臨むことが出来ることを知ったのは良いけど、相手はそれでも1ダメージしか与えられないバケモノだよ。
それと、わたしは一度この状態で出た以上、タッチは出来ない。
メンバーたちの応援がえくれあに集中し、グラフィックを青白く点滅させる。攻撃力を全てわたしの一撃に託すつもりだ。
例え、1ダメージでも一万回応援すれば体力一万を超す怪物と渡り合うことが出来る。
「ヘイゴー、ゴー、ワチュワナドゥ......」
わたしは呪文を詠唱し、バスターソード程にサイズアップしたフレイムタンを構えてキャッスルゴーレムに駆け出した。
頭上からの兜割りを見舞う。強化された属性攻撃力が大きな炎の舌を作り、爆発と一緒にキャッスルゴーレムを飲みこんだ。
ダメージは、50だ。
少ないダメージを懸念してか、メンバーのみんなの声援が一段とヒートアップする。
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