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次の瞬間。
覚醒したキャッスルゴーレムの髑髏が一斉に開いたーー。
このバトルの最後の一撃は、複数の波動砲に対するカウンターになる。何発打ってこようが、わたしは当たるまで目の前にいる最後の敵の名前を呼び続けてやる。
あさむねさん達と、ぼったーさんがくれた、究極召喚と言う最高の一分間を無駄にしないためにも、ここまで応援してくれたみんなの為にも......
然しながら、この城砦型の怪物の名前は何て言うんだろう。
キャッスルゴーレムはわたしが個人的にそう呼んでいるけれど、本当の名前はわからない。１つだけ判ることがあるなら、この怪物の名前はギルドと同じ"フリーメイ村"と言う可能性が高い。
合っているかどうかは判らないけれど、最後の賭けに出るしかない。
城砦の魔物は、複数の髑髏から無数の波動砲を放って来たっ！ 今だっ！
「フリーメイ村、これで終わりよっ！」
城砦の名前を呼ぶ。
予想は的中した。えくれあは背に担いだフレイムタンを大きく全面に構え直し、深く腰を落とすと、マップの地面に剣先をつけて、弧を描きながら振りかぶりフリーメイ村に駆け出した。
一発目の波動砲を体勢を低くして回避し、フリーメイ村の懐へ。二発目、三発目も身体を横にスライドしながら回避っ！
「フリーメイ村、あんた達もここまでよ」
四発目は高くジャンプして、頭上から特大の兜割りの構えに入る。
然し、上空のえくれあを極太の波動砲がとらえてしまったーー
「嘘......」
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