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「これはやはり、スマートフォンアプリを使う人間の意識が問題と言うことでしょうかね。テレビのチャンネルを音声入力でする今の世の中、だからこそ、ひととのコミュニケーションのあり方を改めて考えてみる必要性がある。ゆうふうに思いました」
ニュースキャスターが最もらしい言葉でマジックヴォイスのことをそう締めくくった。
「マジックヴォイスは、元々は"魔術ロワイヤル"と言うゲームアプリだったそうです」
隣の女性キャスターがこのゲームのいきさつを説明し始めた。
「近年数を増すスマホアプリゲーム。そこに滑り込む形でしたが、泣かず飛ばずでソーサルワークは多額の借金を背負いサーバーは閉鎖になりました。それから数年後の今年"音声で操作する"と言う新しい切り口で配信を開始したのがこのマジックヴォイスだそうです」
「ＳＮＳが進む一方で、自分の発言に責任を持つ人たちが減った世の中に、石を投じたような事件でしたね。この事件を期に、自身のなんでもない一言が他人を傷つけていないか、意識する人が増えると良いですね。さて、そんなマジックヴォイスですがアニメとしてノイタミナで放送されるそうです。主題歌はYouTubeアーティストの"ＬＯＬ"さんとうたうもんさんが歌う"声なき魔道士たちのうた"です」
「え？」
ＬＯＬさんってYouTubeアーティストだったの？
本人はそんなこと、ひとことも言わないからわからなかったけど。また凄いひとがみんときゃんでぃーずにいたもんだ。
「確かに、大変なことになってた」
「えるさん歌手だったんだ。リーダーはどうするの？ みんなバトルマップに行ったよ」
掲示版に一人残ったともちさんは、慌ててそう言った。
「決まってるでしょっ！」
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