暗殺者が仲間になった

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◆  「練習終わりっ! やっぱり久しぶりにバトルすると喉乾くよね」  「ん」  「流石にあれだけ声を出したら、疲れますよ」  部活あがりのJKのような会話をしながら、呪文の練習を終えたわたしたちは、ギルドの掲示板に戻った。ほんの少しだけプレイする筈が、どっぷりプレイしてしまったけど、とてもスッキリした気分だ。  テクニックも呪文もレベルアップ出来たし。  「なんか本格的にバトルしたくなってきた」  「ん」  「今度は3人で組んでしませんか?」  流石にわたしは、立体ビキニJKの女子プロレスラーみたいなプレイと、マトリョーシカ軍団とのバトルは懲りたよ......組んだら負けなしは確実だと思うけど。  「えくれあちゃん、知ってたの? マップ使ったトップロープ攻撃とかコンボ」  ともちさんが訊ねて来た。  「いえ、練習で初めて知ったんですが......」  「!」  「!」  二人して同じリアクションで踊ろかなくて良いのに。  「マジで? やっぱりいきなり思い付いたタッチ作戦をためらいなくやるプレイヤーだけはあるわ!なんか納得っ!」  「そ」  「強化はなにを強化したの? わたしは防御性能アップ中心に強化しているけど」  ともちさんは、セットで召喚する盾の特徴を活かした強化をしているみたい。  「こ」  「こ?」  "ん"と"そ"以外の言葉を15大福さんが話したけど"こ"って何......?  「召喚個数アップのことじゃない? いちごちゃんらしいよね」  ビキニちゃんはそう解説してくれた。あれをもう一体増やすと言うのか、末恐ろしいメンバーだ。呪文ひとつとっても、強化の分岐は千差万別みたい。  「そうなんだ。わたしは属性効果アップにしました」  「お前たち、練習は終わったか。みんとから大事な話があるそうだ」  ふいにトーサンが話しかけて来た。  
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