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スリーセブンは、伊達にみんときゃんでーずに脅迫状を送り付けて来たわけではないみたい。
ティガバーム宮殿の虎の像を呼び出して、フレイムタンの一閃をブロックした。この状況でボトル爆弾は使えないのを学習したらしい、わたしの攻撃をブロックする作戦に出た。
そっちがその気なら......
「あんたの運もそこまでね、スリーセブンっ!」
スリーセブンの名前を呼び、目の前に飛び込んで来た虎の像を跳び箱の要領でかわし、スリーセブンに頭上から飛び込みカウンターを見舞うっ!
空中でえくれあのグラフィックが、何度も青く点滅する。
わたしの勝利を確信した、ギルドのみんながえくれあコールを合唱したのが、スマホの液晶越しに伝わって来るっ! みんなの声が、えくれあの攻撃力に変換され、それがわたしに戦う勇気をくれている。
今までやって来たスマホアプリでも、ここまで応援されたことはなかったのに、こんな経験は初めてだっ!
スリーセブンを頭上から、フレイムタンで一閃し、350、50、50と今までで一番大きなダメージを与え、残りの体力を200まで削った。
あと一撃で、バトルはみんときゃんでーずの勝利だ。
そう思ったその時、スリーセブンのグラフィックが白く点滅し、スリーセブンの周囲に突然ボトル軍団が姿を現した。
「これ、どうなってんの?」
「ウリル、ウーヨっ!」
わたしの疑問をよそに、スリーセブンが呪文を詠唱すると、呼び出されたボトル軍団はミサイルのように次々とえくれあ目掛け飛び込んで来る。
一体、何が起こったのか分からないが、立ち止まっているとミサイルに被弾してしまう。飛んでくるボトルミサイルをかわしながらカウンターを狙うしかない。
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