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◇
「やっぱりえくれあちゃんは、最後はやってくれたよねっ!」
フリーメイ村の第二部隊を撃破して、ギルドの掲示板に戻ると、早速ともちさんが誉めてくれた。こうしたゲームで生の音声で誉められると、とてもうれしい。
「皆さんの応援のお陰です」
「私が無茶をしたばっかりに、みんな大変なことになったわね。みんなごめんっ!」
人柱となったLOLさんが、ギルドのみんなに謝罪する。
「良いのよ。えるさんのお陰でわたしは走れたんだから、トーサンも少しは惚れ直したかも」
ユニコーンの木馬で、LOLさんとニケツしたゆるきゃりさんはそう言いながら、トーサンも誉めた。
「なにっ?」
「でも、もう少し頑張ってくれても良かったけどね。あんたはタッチするの早すぎよ」
「いやいや、皆さんすごい戦いっぷりでしたよ。あの激戦をよく制したものだと思います」
ぼったーさんは、何時の間にか掲示板に入室していた。
「バトル見てたんです?」
「ええ、呪文の強さを微調整しなくてはならないので、作った呪文の効果などを確認する必要があるんです。出来るだけ沢山の呪文を短時間で確認しないと微調整が間に合わないので、観戦させて貰いました」
プログラムの微調整のために、わたしたちのバトルを観戦したわけか。
「あのスリーセブンのボトル軍団のことですか?」
「あれは、強化に召喚個体数アップ、集団行動力アップ、属性効果アップのプログラムを組んであります。これにより、ボトル型の魔法生物が纏まった行動をとるようになってます」
「グラフィックが白く光ったのも、その強化の影響ですか?」
「それは、強化とは全く別のものになりますが...」
スリーセブンが白く光ったのは、呪文の強化とは全く別のもの?
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