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「ララララ、ラッチ!」
あさむねさんは呪文のつづきを詠唱し、ゆるきゃりさんに急接近した。
「アームシグレ、アームシグレ......」
みんとさんが反応し、呪文詠唱でスペルたちを氷の塔に変換する。そして何故かわたしにターゲッティングすると、氷の塔をこっちに投げてパスするモーションをとった。
えくれあは、炎と氷、相反する属性の武器をそれぞれの手に持ち、二刀流の構えをとっている。
「ミミミミ、ミチゴーシポ」
わたしも、みんとさんに続き、フレイムタンとアイスブランドの二刀流であさむねさんのカットに入る。
みんとさんのアイスブランドの攻撃スピードが追加され、あさむねさんをブロックさせた。もう一撃をフレイムタンで狙うが、あさむねさんはそこを読んでいた。電光石火のカウンターが再び飛んで来るっ!
こちらのカウンターが間に合わない。
「えくれあ、防ぐのよっ!」
フレイムタンとアイスブランドで、ライトニングソードのカウンターを十字受けして凌ぐ。
「ネガスム、クンクンクン」
あら姫さんは後方から、アイスのロッドで更にライトニングソードを強化させる。あさむねさんの纏ったスパークが一段と激しさを増した。
わたし、みんとさんとの合体呪文で、あさむねさんと渡り合えてる......
「ツモツモツモ、セサゲッタ!」
あさむねさんはスピードを増してライトニングソードで斬りかかって来る。
「えくれあ、受けてからあさむねさんにカウンターよっ! 頼んだわよえくれあっ!」
早口でそう叫び、ライトニングソードをフレイムタンで受けると、もう一方の手でアイスブランドの一振りを狙う。ともちさんとの練習で教えて貰った攻防のコンビネーションだ。
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