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残ったFルネンさんと、あさむねさんは、えくれあの異名覚醒に呼応するように覚醒を始めた。
Fルネンさんは呼び出した蝋燭の軍団を長い蝋燭の剣にして構え、茶髪だった髪が火のように朱に染まり、あかあかと燃える火の粉を周囲に舞わせている。
あさむねさんは、ライトニングソードを雷のように白く光らせて周囲には激しいスパークをバチバチと飛ばしている。黒髪もシルバーに変わった。
このゲームをプレイして初めてとなる、異名覚醒した者同士のバトル。
ここから先は、何が起こるのか想像が出来ない。今までしてきたバトルの中で一番緊張感と緊迫感を強く感じる瞬間だ。
異名覚醒したえくれあで、覚醒したあさむねさんとFルネンさんにどこまで対抗出来るのか。判らない。
然しこっちには、まだゆるきゃりさんと、ともちさんがいる。
「爆走天女ゆるきゃりさん、お願いっ!」
わたしは、ともちさんを合体呪文で木馬に乗せたゆるきゃりさんの異名を叫ぶ。
ゆるきゃりさんとともちさんを乗せたユニコーンの木馬は目を青く光らせて、馬のような凛々しい嘶きをあげながら体を高く持ち上げると、先頭に乗ったゆるきゃりさんの黒のショートヘアを金髪に変えたっ!
テンプる騎士団からは、キヨヒデさんやたっ君さん、カイサル皇帝さんが出てきたけれど、これで条件はほぼ同じになった筈。
「イロト、ミチョネガ」
ゆるきゃりさんは、呪文を詠唱しFルネンさんに向けて木馬で駆け出したっ!
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