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一直線に雪煙を巻き上げながらスノーモービルのような速さで、Fルネンさんに急接近するゆるきゃりさんに対してFルネンさんはキャンドルの剣で縦に斬りつける。
ゆるきゃりさんは木馬で大きく弧を描きながらそれを回避して再び距離を詰めるけど、降り下ろしたキャンドルの剣を大きく横に薙ぎ払い次のカウンターを繰り出す。
振る度に火炎放射機のような火炎を出すキャンドルの剣の斬撃を、ゆるきゃりさんは木馬で空中にジャンプして回転しながらカウンター返しに出る。
ルネンさんはテンプる騎士団でこう言う練習をして来たプレイヤーだから、覚醒した後のバトルに慣れはあるんだけど、初めてのゆるきゃりさんは順応するのが早すぎだよっ!
わたしも観戦している場合じゃない。
「ヨリヨリ、モッケ」
雷神と化したあさむねさんが、落雷の速さでわたしに迫って来る。
「あさむねさん、速すぎっ!」
強化されたフレイムタンを斜に降り下ろすが、あさむねさんはいつの間にかわたしのバックに移動してカウンターの構えをとっていた。
「嘘、えくれあブロック!」
突き出して来たライトニングソードをフレイムタンで辛うじてブロックする。単発のコントロールではまともに渡り合えない。あさむねさんの先を読んでコンビネーションで対処するしかないか。
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