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「えくれあ、あさむねさんにカウンターよ、冬休み山、えくれあに味方してっ!」
早口でスマホに向かって叫ぶ。
えくれあは以前にも増して素早くあさむねさんのライトニングソードをブロックすると、次の一撃にカウンター一閃を合わせる。
あさむねさんも、雷のようなコンビネーションでわたしのフレイムタンにカウンター返しをしてくるが、わたしはフレイムタンを斜に構えてガードした。
その刹那、マップの雪原から氷のように青く透き通った女性キャラのようなものが何体もゆらゆらと姿を現した。雪のようにふわふわとマップのあちこちを飛び回っている。
氷の精霊?
それにしても、冬休み山のマップギミックにしては規模がデカ過ぎる。
ひょっとして、異名覚醒したキャラがマップギミックを発動すると、マップの精霊を呼び覚ますようになっているの?
関心はあとだ。
あさむねさんは、マップ覚醒の効果で倍増された氷属性の恩恵を受けて、呪文の雷属性が倍化してしまい、わたしの火属性は弱体化してしまった。
「ミスった......」
「リリリ、ラララ......」
あさむねさんは、猛スピードで近付き、えくれあを斬りつけると、2500のダメージを与えて来た。
これからと言う所で戦闘不能になってしまった。わたしはテンプる騎士団に決定打を与えることはできなかったけど、まだゆるきゃりさんと、ともちさんがいる。
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