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「オモナ、イミモニ......」
Fルネンさんに急接近するともちさんに、たっ君さんが呪文を詠唱し、カットに入ろうとする。
赤のテンガロンハットにリボンの付いたカッターにベスト、下はガウチョパンツを履いたカウガール風なプレイヤー、たっ君さんは周囲をくるくると回る赤のスペルたちを手でプッシュして、拇印の形に変えると弾丸のように発射した。
Fルネンさんもカウンターを合わせて、体をくるりと翻しての一撃をともちさんに、放って来る。
「ともちさんっ!」
思わず声をあげた、その刹那。
ともちさんは、ハートの盾とスペードの剣でそれぞれの攻撃をブロックした。
戦闘のスピードが強化するゆるきゃりさんに対してともちさんのは、ディフェンスが強化されるようになっているみたいだ。
「パボブニカ!」
「ベンベンベン......」
Fルネンさんとたっ君さんは、つづけて呪文を詠唱し、キャンドルの剣と拇印の弾丸で交互にともちさんを攻撃する。
ともちさんは、体の向きを変えながらFルネンさんとたっ君さんの攻撃をブロックしつづける。
「ともちさんっ! 頑張って!」
わたしがともちさんに声援を送ると、他のメンバーさんもともちさんにエールを送り始め、ともちさんが青くピカピカと輝く。
回数が多い。きっと、戦闘不能になっても仲間を応援しつづけることが出来るのかもしれない。体は戦えなくても、心は一緒に闘っている。
Fルネンさんもあかあかと輝き始めた。
テンプる騎士団の人たちも、わたしたちの応援に反応して応援をしたみたい。Fルネンさんと共闘しているんだ。
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