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そんなこんなで、気になる存在?になってしまった北原くん。
ある日、あたしは思い切ってバスケ部の練習を見学しに行ってみた。
紅白に分かれて、試合形式で練習をしていたから、ギャラリーがいっぱいいた。
女子の視線を集め、黄色い声援を浴びているのは、1年ではやっぱ田宮くん。
2年生とか3年生にも、キャーキャー言われている人がいて、その3人が揃ったらイケメントリオが組めそう。
あ、北原くん、出てた。
背が低いからそれほど活躍できないんだろうな、と思っていたあたしはいい意味で裏切られた。
ボール持ってるときは、まるで別人のようだった。
素早い動き、素早いパス。顔つきが勝負師になっている!
嘘…、何、このギャップ。
もう1人のあたしが、あたしに言う。
あかね、あんたの好みって、違うんじゃない?
だけど、あたしの中に1本通っている軸みたいなのがもしもあるのだとしたら、北原くんを見ていると、それがグラグラにかき回されてしまいそうで…。
これって、もしかして、恋、なの?
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