第1章

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ここは、昔と比べまでずいぶんと騒がしくなった。 一昔前はまずしいながらも、皆が皆協力して生きてきた。 だが、いまは私の周りには誰もいなくなった。 周りは騒がしくなったというのに、私の周りには誰もいないとは滑稽だ。 喧騒の中、ぽつんと。 感慨にふけっていると、それを突き破る声がした。 「きゃっ!こっち、まだ居たわよ!?」 「マジか!!どこ!?」 自分より大きな種族が、手に武器を持って迫り来る。 このままでは、仲間のように私も駆逐されてしまう。 「ぎゃー!飛んだ!!」 だから、私は旅に出た。
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